神碑(ルーン)の効果処理・裁定って初見だと引っ掛かるよね?【遊戯王・マスターデュエル】

ミステリアス・ラビリンス

 

12月8日にミステリアス・ラビリンスが発売されて神碑(ルーン)が大量発生しています。

 

初めて使う人、使われる人が効果を勘違いしている点をまとめたので是非確認してみてください。

 

対象を取る効果のカードにチェーンして<神碑の翼ムニン>を出して無効にしようとする

神碑の翼ムニン

融合モンスター/レベル3/光属性/天使族/ATK0/DEF2000

「神碑」モンスター×2

①:このカードがEXデッキからの特殊召喚に成功した場合、手札を1枚捨てて発動できる。デッキから「神碑」永続魔法カード1枚を手札に加える。

②:自分フィールドの、「神碑」カードまたはセットされたカードを対象とする魔法・罠・モンスターの効果を相手が発動した時、フィールドのこのカードを除外して発動できる。その発動を無効にし破壊する。

③:自分・相手のエンドフェイズに発動する。自分は1000LP回復する。

 

例)

神碑の翼ムニンの効果処理・裁定1

サイクロンを発動

 

↓ チェーン

 

神碑(ルーン)魔法カードでムニンを特殊召喚

⇒破壊を無効。

 

チェーン処理中に効果をチェーンすることはできないためムニンの効果でサイクロンの効果を無効にすることはできません。

 

対象に取られたくないカードがあり、ムニンで阻止したい場合は先に出しておきましょう。

 

<スキルドレイン>が発動中でも<神碑の翼ムニン>➁の効果は発動できる

まずは<スキルドレイン>の効果から見ましょう。

 

スキルドレイン

永続罠

1000LPを払ってこのカードを発動できる。

①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、フィールドの全ての表側表示モンスターの効果は無効化される。

 

この効果だけ見ると誤解が生じるので誘発効果に対しての補足説明をしますと、

 

<スキルドレイン>は『フィールドで効果の発動を宣言し、フィールドで効果が適用されるカード』の効果を無効化します。

 

続いてムニンの効果ですが、該当箇所のみ抜粋します。

 

②:自分フィールドの、「神碑」カードまたはセットされたカードを対象とする魔法・罠・モンスターの効果を相手が発動した時、フィールドのこのカードを除外して発動できる。その発動を無効にし破壊する。

 

ムニンの場合、フィールドで効果の発動を宣言し、フィールドを離れてから効果が適用されます。

 

そのため、『フィールドで効果が適用される』という点でムニンの効果はスキルドレインの効果適用外のため無効化されません。

 

その他の効果を無効にするカードではどうなるのか

では、<エフェクト・ヴェーラー><禁じられた一滴><無限泡影>の場合はどうでしょうか。

 

エフェクト・ヴェーラー
禁じられた一滴
無限泡影


これらのカードの場合、選択された(または選ばれた)モンスターは『効果の無効化』が付与されます。

そして付与された効果はフィールドを離れるまで適用されます。

 

ムニンは効果の発動宣言をフィールドで行っているので『効果の無効化』は適用されており、除外されてから適用される効果は宣言時の無効化された状態の効果なので効果は無効化されます。

 

 

神碑の翼ムニンの効果処理・裁定2

 

神碑(ルーン)速攻魔法の効果の除外枚数が相手のデッキより多い場合

神碑(ルーン)速攻魔法カードには上の共通効果として【相手のデッキトップから△枚除外する】という効果があります。

 

例えば、<破壊の神碑>。

 

破壊の神碑

速攻魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:以下の効果から1つを選択して発動できる。このカードの発動後、次の自分バトルフェイズをスキップする。

●相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。その後、相手のデッキの上からカードを4枚除外する。

●EXデッキから「神碑」モンスター1体をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。

 

このカードの場合、

  1. 相手フィールド上に魔法・罠カードが1枚以上存在する
  2. 相手のデッキが4枚以上存在する
  3. 除外できる状況下(カオスハンターや王宮の鉄壁等が無い)

上記3つの条件を満たしたときのみ1つ目の●効果を選択することができます。

 

相手のデッキが3枚以下のときには【神碑モンスターを特殊召喚する】効果しか選べないので相手のデッキ枚数には注意しながらプレイしましょう。

 

神碑(ルーン)速攻魔法の効果の除外枚数が相手のデッキより多い場合【例外】

神碑(ルーン)速攻魔法の中に1枚だけ例外が存在します。

 

それは、<怒れる嵐の神碑>です。

 

怒れる嵐の神碑

速攻魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:以下の効果から1つを選択して発動できる。このカードの発動後、次の自分バトルフェイズをスキップする。

●相手フィールドのカードの数まで相手のデッキの上からカードを除外する。

●EXデッキから「神碑」モンスター1体をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。

 

このカードが上の効果を選択できる条件は、

・相手フィールドのカードの枚数 ≧ 相手のデッキ枚数 ≧ 1枚

 

数式が苦手な方に簡単に説明しますと、【相手のデッキ枚数が0枚】でなければ上の効果を選択することができます。(※除外できる状況下のみ)

 

また、除外する枚数はフィールドのカードの枚数までなので、例えば、6枚フィールドにカードが存在し、相手のデッキが4枚残っていれば1枚~4枚の好きな枚数を選択して除外することができます。

 

フィールドのカードの枚数と同数除外する必要は無い、という事を覚えておいてください。

 

<神碑の誑かし>と<神碑の泉>のチェーン順を入れ替えたい

まずは2枚のカードの効果を確認しましょう。

 

神碑の誑かし

永続魔法

①:「神碑の誑かし」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。

②:自分または相手が速攻魔法カードを発動する度に発動する。相手のデッキの上からカードを1枚除外する。

 

神碑の泉

フィールド魔法

①:このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分は相手ターンに「神碑」速攻魔法カードを手札から発動できる。

②:1ターンに1度、自分が「神碑」速攻魔法カードを発動した場合、自分の墓地の「神碑」速攻魔法カードを3枚まで対象として発動できる。そのカードを好きな順番でデッキの下に戻す。その後、戻した数だけ自分はデッキからドローする。

 

➁の効果が両方とも速攻魔法の発動を発動条件としています。

 

しかし、<神碑の誑かし>は「発動する(強制効果)」に対して、<神碑の泉>は「発動できる(任意効果)」となっています。

 

そして遊戯王のルールには、

 

複数のカードが効果を発動できる(または発動する)場合、「強制効果」→「任意効果」の順番でチェーンが組まれるというルールがあります。

 

そのため、<神碑の泉>を先に<神碑の誑かし>を後にすることで<灰流うらら>の効果から守るといったプレイングができないようになっています。

 

【盲点】前のターンに神碑(ルーン)速攻魔法を発動していないのにバトルフェイズがスキップされた!?

初見だと引っ掛かる人が多いと思います。

 

該当箇所を一部抜粋

このカードの発動後、次の自分バトルフェイズをスキップする。

 

注目すべきは、「次の」という部分です。

 

よくある制約に「次のターン~」といったものがありますが、このカードにはターン指定がありません。

 

そのため神碑(ルーン)速攻魔法を発動してから仮に10ターン経過してようが1度もバトルフェイズに移行していなければこの制約は残り続けます。

 

モンスター0枚の構築であればそれでも問題ありませんが、神碑(ルーン)召喚獣や岩戸を入れている場合には少なからず攻撃するタイミングはあります。念のためメインフェイズ1の後はバトルフェイズに移行して制約を解除しておきましょう。

 

最後に

神碑(ルーン)は出てから日が浅いので対策に<コズミック・サイクロン>や<カオスハンター>などを入れた構築を見かけます。

 

しかし、旬が過ぎれば多くのデッキから抜かれるカードなので風通しが良くなるまでは待ってみても良いと思いますね。

 

神碑(ルーン)の構築や対策に関しては後日掲載しようと思いますので再訪いただければと思います。