【FX】噂はしょせん噂。しかし噂が流れを変えることは往々にしてある | 【週次報告2019年11月3日】

FOMCは無事通過出来ましたが、まさかあのタイミングで爆弾が投下されるとは…。

 

「米中協議に暗雲立ち込める情報」、FOMCで徹夜していたのであれには全然対応できませんでした。

 

含み損が大きくなってしまったのは残念ですが、来週戻ることを信じて今週の振り返りを行います。

 

※通貨の動きを表現する際、「下落」は「円高」を指します。
※内容は時系列毎に記載しています。
※当ウェブサイトは相場予想やその他情報を掲載しておりますが、その正確性については一切保証せず、またこちらの情報を用いたことによる、いかなる損害に対しても補償の責を負いません。必ずご自身の判断でお取引いただくようお願い申し上げます。

  

 

月曜日:10月28日

《窓開け:なし》 

人民元:1ドル=7.0762元

 

通貨 内容

AUD

格付け会社フィッチがオーストラリアの格付けを「AAA」とした。見通しは「安定的」とした。

GBP

トゥスクEU大統領

1月31日までのブレグジットの延期を確認

 

英議会はジョンソン英首相が提案した早期の総選挙を求める動議を否決した

火曜日:10月29日

人民元:1ドル=7.0617元

 

通貨 内容

AUD

ロウRBA総裁

必要ならば政策委員会は様々な金融緩和政策を準備している

「世界的な金利下げトレンドや豪ドルの上昇を無視することができない」

ZAR

ゴーダン公共企業相

「エスコムの分割は遅くても2020年3月までに行う」

「政府はエネルギーギャップを埋めるために更に2000メガワットの電力を入手する」

GBP

トゥスクEU大統領

「EUはブレグジットの期限延期を正式に採択」

「期限の延期は今回が最後となるかもしれない」

 

英議会は12月12日に総選挙を実施する法案を可決した

水曜日:10月30日

人民元:1ドル=7.0582元

 

通貨 内容
TRY

米下院はトルコ高官や国営銀行などへの制裁案を超党派による圧倒的多数で可決した。

USD

チリが11月中旬に予定されているAPEC首脳会談をキャンセルした

USD

FOMCは政策金利を1.50-1.75%に引き下げることを決定。(予想通り)

 

声明では、前回の「景気拡大や力強い労働市場、対称的な2%目標近くのインフレの維持に向けて適切に行動する」との文言が削除された。また、パウエル議長から追加利下げについての言及はなかった

木曜日:10月31日

人民元:1ドル=7.0533元

 

通貨 内容
JPY

日銀は当座預金のうち政策金利残高に対する0.1%のマイナス金利を維持すると発表した。

→黒田日銀総裁の発言に目新しいものはなく、日本は今後も保守的に行動していくと思われる。というより、弾がほとんどないから動けない…。

USD

中国はトランプ大統領との長期的な貿易交渉に対して疑問がある、と一部通信社が報じた。それに伴い108円65銭から35銭ほどまで急落した。

→情報はブルームバーグが出したようだが、その出所は不明。

USD

米下院はトランプ米大統領の弾劾調査プロセスの条件を定めた決議案を可決した

金曜日:11月1日

人民元:1ドル=7.0437元

 

通貨 内容
USD

失業率:3.6%(予想3.6% / 前回3.5%)

平均時給(前月比):0.2%(予想0.3% / 前回±0.0%)

平均時給(前年比):3.0%(予想3.0% / 前回2.9→3.0%)

非農業部門雇用者数変化:12.8万人(予想8.9万人 / 前回13.6→18.0万人

米ISM製造業景気指数:48.3(予想48.9 / 前回47.8)

⇒上昇後、レンジに。非農業部門雇用者数変化が予想よりも良かったことと前月分が上方修正されたことが要因。

USD 米中の電話協議で原則コンセンサスに達した、との報道があった。
ZAR 格付け会社ムーディーズが南アフリカの格付けを「BAA3」とした。また、見通しは「安定的」から「ネガティブ」に変更した。

 

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仲値・最高値・最安値

  10/28 10/29 10/30 10/31 11/1
最高値 109.04円 109.069円 109.286円 108.901円 108.325円
仲値 108.80円 109.00円 108.87円 108.88円 108.03円
最安値 108.660円 108.755円 108.720円 107.928円 107.888円

 

2019年10月28日から11月1日のドル円の最高値・仲値・最安値

 

<仲値を中心とした乖離率>

  10/28 10/29 10/30 10/31 11/1
最高値-仲値 63.2% 22.0% 73.5% 2.2% 67.5%
仲値-最安値 36.8% 78.0% 26.5% 97.8% 32.5%

 

<最高値・最安値の時刻>

  10/28 10/29 10/30 10/31 11/1
最高値 1時~2時 9時~10時 3時~4時 6時~7時 2時~3時
最安値 18時~19時 0時~1時 4時~5時 2時~3時 10時~11時

今週の所感

週前半はFOMC前ということもあり、狭いレンジで推移していました。上を試すような動きもなく、108.100より上が重いという印象を受けました。FOMC後も特に目立った動きはありませんでしたが、「中国はトランプ大統領との長期的な貿易交渉に対して疑問がある」という報道が流れ、一気にリスクオフの動きになりました。金曜日には雇用統計もありましたが、良い結果にも関わらず上値が重くなっていました。午前2時頃に「米中の電話協議で原則コンセンサスに達した」という内容を受け、一時108.35ほどまで買い戻されました。

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11/4~11/8の予想

予想値幅:106.50円~109.30円

ポジティブ要素

米中協議の見通しが良くなったことで、リスクオフで落ちていた相場も来週は落ち着きを取り戻し、買い戻しの動きが出る可能性が出てきました。今後も要人の発言で上下することはあると思いますが、基本は上目線。

ネガティブ要素

市場が閉まってから南アフリカの格付けが発表され、これに対し窓開けどのように反応するのかが気になるところ。ランクは変わらなかったものの、見通しが「安定的」から「ネガティブ」に変更されたことでリスクオフの動きが出る可能性がある。日本が祝日ということもあり、流動性の低下からランド円が大きく下げた場合、ドル円にも波及する可能性があるので窓開けの動きには注意が必要だと思います。 

 

取引:~108.00L / ~108.35S、108.35より上は状況に応じて