デュエリストカップ(DC)お疲れさまでした。
デュエルリンクス同様のポイント形式、胃が痛くて辛かったです(笑)。
そしてDCが終了してから2日、待望のリミットレギュレーション改訂がやってきました!!
今回は多くのカードが制限になったので、影響を受けたテーマとそれを受けての今後の環境について書いていこうと思います。
是非最後までご覧いただければと思います。
禁止となったカード
真竜皇V・F・D
X効果モンスター/ランク9/闇属性/幻竜族/ATK3000/DEF3000
レベル9モンスター×2体以上
①:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、属性を1つ宣言して発動できる。このターン、以下の効果を適用する。この効果は相手ターンでも発動できる。
●フィールドの表側表示モンスターは宣言した属性になり、宣言した属性の相手モンスターは攻撃できず、効果を発動できない。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の手札の「真竜」モンスターの効果で破壊するモンスターを相手フィールドからも選ぶ事ができる。
<影響を受けるデッキ>
・電脳堺
この禁止によって電脳堺は大きく戦力を下げました。ドライトロン(アルデク・パーデク)同様に見る機会が減ると思われます。元々VFDはOCG環境で既に禁止になっており、マスター環境でも猛威を振るっていたので当然の改訂でしょう。
これを受けてエルドリッチはほんの少しだけ風通しが良くなったと思われます。今までは<V・F・D>に投げていたエルドを<電脳堺門-朱雀>に使えるようになったので永続罠の破壊が少し遅れる分、相手の動きを止めやすくなりますね。(<電脳堺狐-仙々>がいるので苦手なことには変わりないですが。。。)
王宮の勅命
永続罠
このカードのコントローラーはお互いのスタンバイフェイズ毎に700LPを払う。700LP払えない場合このカードを破壊する。①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、フィールドの全ての魔法カードの効果は無効化される。
<影響を受けるデッキ>
・エルドリッチ
・ダイノルフィア
・閃刀機
・ヌメロン
エルドリッチにおいて守護神とも呼べるカードがお亡くなりになりました。バックを守るだけでなく、<アラメシアの儀>や<フュージョン・デステニー>などを防げていたので抜けた穴は非常に大きいと思います。今後は羽根帚やライスト対策で<天獄の王>を入れる人が増えると思いますが、<スキルドレイン>が準制限になったので何にせよエルドリッチはパワーダウンすることになりましたね。
逆に恩恵を受けたのは閃刀機です。魔法を中心に組み立てるため、勅命を立てられたら即サレするほどぶっ刺さっていました。そのため今後は閃刀機勢が少し増えるかもしれませんね。(作りたい!)
ヌメロンに関しても風通しが良くなりました。元々リミット1だったとはいえ、勅命=負け だったので対策札として<ダイナレスラー・パンクラトプス>を入れるくらいしかできませんでした。そのため今回の改訂はヌメロンにとって追い風となりましたね。
虚無空間
永続罠
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、お互いにモンスターを特殊召喚できない。
②:デッキまたはフィールドから自分の墓地へカードが送られた場合に発動する。このカードを破壊する。
<影響を受けるデッキ>
・エルドリッチ
・ふわんだりぃず
・真竜
・メタビート
特殊召喚をしないデッキにとっては相手をメタるのに強力なカードでした。<マクロコスモス>と組み合わせることで➁の効果によって破壊されることが無いため直接破壊しなければならず苦戦した人も多いはずです。
<虚無空間>は入れられるデッキは限られていたものの、採用していたデッキはパワーダウンを余儀なくされましたね。
D-HERO ディバインガイ
効果モンスター/レベル4/闇属性/戦士族/ATK1600/DEF1400
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードの攻撃宣言時に、相手フィールドの表側表示の魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊し、相手に500ダメージを与える。
②:自分の手札が0枚の場合、自分の墓地からこのカードと「D-HERO」モンスター1体を除外して発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
<影響を受けるデッキ>
・D-HERO
デスフェニに関しては出張パーツとして色々なデッキに入れられ悪さをしていたので規制はされるかなと思っていましたが、ディバインガイの禁止は最高に良い改訂だったのではないでしょうか。
デスフェニ+2ドローは流石にぶっ壊れてた・・・。
ただ、D-HEROを使う人にとっては災難でしたね。私は使っていませんでしたが、テーマカードが全く関係ないテーマによって制限を掛けられるのは正直納得できませんね。勇者GSや十二士獣など、便利屋としてデスフェニを使ってた勢は謝罪してその罪を一生背負ってください。
今後環境への影響についてですが、デスフェニ自体は環境に残り続けると思います。それほどまでにデスフェニは強力なカードであり、ディバインガイの2ドローが無くなっても出張は終わりませんね。今後もデスフェニは365日年中無休で働き続けます。
・・・いや、いい加減休め!退職しろ!この社畜が!!
No.75 惑乱のゴシップ・シャドー
X効果モンスター/ランク3/風属性/魔法使い族/ATK1000/DEF2600
レベル3モンスター×2体以上
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:1ターンに1度、相手がモンスターの効果を発動した時、このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。その効果は「お互いのプレイヤーは、それぞれデッキから1枚ドローする」となる。②:このカード以外の自分フィールドの「No.」Xモンスター1体を対象として発動できる。このカードをそのモンスターの下に重ねてX素材とする(このカードがX素材を持っている場合、それらも全て重ねてX素材とする)。
<影響を受けるデッキ>
・ロンゴミアント型幻影
このカード単体では禁止にするほどではありませんが、<ロンゴミアント>を間接的に使えなくさせるための禁止措置ですね。
普通に使ってた人はかわいそうだけど・・。
この禁止によってロンゴミアント型の幻影は完全に使えなくなりました。現環境では使う人はそれほど多くいませんが、かなりのヘイトを買っていたのは間違いないでしょう。
それは、<ロンゴミアント>を禁止にするのではなく、<ゴシップ・シャドー>を禁止にしたのが何よりの証拠ですね。
制限となったカード
抹殺の指名者
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:カード名を1つ宣言して発動できる。宣言したカード1枚をデッキから除外する。ターン終了時まで、この効果で除外したカード及びそのカードと元々のカード名が同じカードの効果は無効化される。
<影響を受けるデッキ>
・展開系
展開系のデッキにとっては手札誘発の<増殖するG>や<ニビル>、<無限泡影>といったカードをメタるために<抹殺の指名者>は必須のカードです。そのため制限により手札誘発メタが減ったので安定性が少し下がることになります。
今回の改訂では比較的軽傷と言われているのが天威勇者ですが、今後の環境で見る機会が増えた場合は手札誘発の採用率を上げることで環境から引きずり落とすことも可能になるでしょう。
特に<ニビル>をケアするには勇者グリフォンを残しながら展開するか、<抹殺の指名者>を使うしか無いため、今後の環境次第では<ニビル>の採用率が上がると思われます。
そうなった場合、天威勇者に限らず展開系のデッキは勇者の採用率を上げざるを得ないため今のうちに「ワンダリング・トラベラーズ」パックを買っておいた方が良いでしょう。
金満で謙虚な壺
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分はカードの効果でドローできない。①:自分のEXデッキのカード3枚または6枚を裏側表示で除外して発動できる。除外した数だけ自分のデッキの上からカードをめくり、その中から1枚を選んで手札に加え、残りのカードを好きな順番でデッキの一番下に戻す。このカードの発動後、ターン終了時まで相手が受ける全てのダメージは半分になる。
<影響を受けるデッキ>
・ふわんだりぃず
・エルドリッチ
エルドリッチはまずまずのダメージとして、ふわんだりぃずは安定性がかなり下がると思われます。初手に最低限必要なパーツとしては、<すとりー>or<謎の地図>+<下級ふわんだりぃず>なので条件は緩いのですが、逆にそれが来なければ守りはゼロなので返しのターンですぐに詰みます。
それを防ぐためにも<金満で謙虚な壺>は重要でした。手札の状況に応じて手札誘発メタを取ってくるのか、必要なパーツを取ってくるのか選択することで安定性を保てていました。
<抹殺の指名者>も制限されたことで<無限泡影>ケアが難しくなり、ふわんだりぃずは大きな穴ができたと言っても過言ではないでしょう。
害鳥と言われていただけにかなり反感を買っていたと思いますし、<すとりー>や<いぐるん>、<謎の地図>辺りに制限が掛かるかなと思っていましたが、壺と抹殺だけでも安定性が下がるので上手いなぁと感心しました。
プランキッズ・ミュー
L効果モンスター/リンク1/地属性/岩石族/ATK1000
レベル4以下の「プランキッズ」モンスター1体
自分は「プランキッズ・ミュー」を1ターンに1度しかリンク召喚できず、その効果は1ターンに1度しか使用できない。①:相手ターンに自分フィールドの「プランキッズ」モンスターが効果を発動するために自身をリリースする場合、代わりにフィールド・墓地のこのカードを除外できる。
<影響を受けるデッキ>
・プランキッズ
かなり厳しくなったと思います。ミューを出して後続を断たれた場合、返しのターンで確実にミューは除去されます。そうなった場合、次のターンに1から展開し直さなければいけませんが、2体目のミューが居ないために最低2体はプランキッズモンスターを出す必要があります。
展開方法としては、以下の2つが考えられます。
・<プランキッズ・プランク>によるトークンを使った展開
・<プランキッズの大暴走>による手札融合での展開
しかし、どちらも再現性は低いためやはりプランキッズは今後厳しくなると思われます。
フュージョン・デステニー
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:自分の手札・デッキから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、「D-HERO」モンスターを融合素材とするその融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは次のターンのエンドフェイズに破壊される。このカードの発動後、ターン終了時まで自分は闇属性の「HERO」モンスターしか特殊召喚できない。
<影響を受けるデッキ>
・D-HERO
・勇者ハリラドン(天威は除く)
・D勇者十二士獣
元々D-HEROデッキのためのカードであったのに<D-HERO デストロイフェニックスガイ>のせいで色々なデッキに出張され制限にされてしまった悲劇のカードです。
そのため影響を受けるのはD-HEROに限ったことではなく、出張しているデッキ全般に影響が及んでいます。
特にハリラドン展開の場合、デッキを圧縮しつつ<ライブラリアン>によるドローで<フュージョン・デステニー>を引き<デスフェニ>が鎮座するという状況は多々ありました。
今後はそういった盤面を作るのが難しくなるので見かける機会も少し減ると思います。
そして、行き場を失った展開系がたどり着く先は天威勇者一択でしょう。
もちろん今回の制限によって素引き率は下がりましたが、<アナコンダ>がいるので勇者幻影のようなデッキには影響が小さかったりもします。
そのため改訂後も出張パーツとして活躍していくでしょう。
準制限となったカード
オルターガイスト・マルチフェイカー
効果モンスター/レベル3/闇属性/魔法使い族/ATK1200/DEF800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分が罠カードを発動した場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「オルターガイスト・マルチフェイカー」以外の「オルターガイスト」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。この効果を発動するターン、自分は「オルターガイスト」モンスターしか特殊召喚できない。
<影響を受けるデッキ>
・オルターガイスト
制限→準制限へと規制が緩くなりました。
罠ビート型のデッキとしてエルドリッチが少し衰えたことでオルターガイストにも注目が集まる可能性は十分にあります。
しかし制圧型のような通り一辺倒な動きと違いプレイングが求められるデッキであるため母数が増えるのには少し時間が掛かると思われます。
転生炎獣ガゼル
効果モンスター/レベル3/炎属性/サイバース族/ATK1500/DEF1000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:「転生炎獣ガゼル」以外の「サラマングレイト」モンスターが自分の墓地へ送られた場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「転生炎獣ガゼル」以外の「サラマングレイト」カード1枚を墓地へ送る。
<影響を受けるデッキ>
・転生炎獣
制限→準制限へと規制が緩くなりました。
<ガゼル>のサーチ手段は色々あるため制限でも回せてはいたものの、やはり準制限に緩和されたことで安定感は増すことになりそうですね。
リンクによる特殊召喚を多用するため<増殖するG>などのケアも必要であり、<抹殺の指名者>が制限になったことでメタれるカードが減ったことが制限緩和に影響しているのではないでしょうか。
また今回のDCのように制限時間が300秒になると展開系のデッキには時間的なディスアドバンテージが課されるので転生炎獣を使うのも少しハードルが上がりますね。(次回も同じ仕様かは分かりませんが。)
スキルドレイン
永続罠
1000LPを払ってこのカードを発動できる。①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、フィールドの全ての表側表示モンスターの効果は無効化される。
<影響を受けるデッキ>
・エルドリッチ
エルドリッチ界隈に激震が走りましたね。
正直かなりのパワーカードだったので制限に引っ掛かるかなとは思っていましたが、天威勇者を野放しにして<スキルドレイン>だけ制限を掛けたのは大丈夫なのか?といった印象です。
今回の改訂で<王宮の勅命>と<虚無空間>、<スキルドレイン>が禁止制限と受けたのでエルドリッチは環境から後退しました。
しかしこれで終わるようなエルドリッチではありません。
今後は<御前試合>、<群雄割拠>、<センサー万別>、<サモンリミッター>といった召喚制限カードの割合が増えてくるでしょう。
他にも芝刈り型やドーハスーラ型など純正で補えなくなった分は混合型となって残り続けると思われます。
炎舞ー「天璣」
永続魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:このカードの発動時の効果処理として、デッキからレベル4以下の獣戦士族モンスター1体を手札に加える事ができる。
②:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分フィールドの獣戦士族モンスターの攻撃力は100アップする。
<影響を受けるデッキ>
・十二鉄獣
鉄獣や十二獣、混合型であったりD型、LL型など様々ありますが、まぁその辺に影響が出たんだと思っていただければ大丈夫です。
ちなみに今回のDCで多かったのは鉄獣よりもD勇者十二獣の出張モリモリ型でした。
臨機応変に対応できるデッキであり1枚展開という非常に安定感のあるデッキです。
機動力を下げるために準制限となったのでしょうが、1枚減ったところでそれほど影響は無いでしょう。(制限で良かった。)
準制限のため今後も活躍して行く事でしょうし、十二獣や鉄獣が減ることはないでしょう。
制限解除となったカード
深淵の暗殺者
リバース・効果モンスター/レベル3/闇属性/悪魔族/ATK200/DEF500
①:このカードがリバースした場合、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動する。その相手モンスターを破壊する。
②:このカードが手札から墓地へ送られた場合、「深淵の暗殺者」以外の自分の墓地のリバースモンスター1体を対象として発動する。そのモンスターを手札に加える。
<影響を受けるデッキ>
特になし
マスターデュエルでは➁の効果がエラッタされていたので制限だったのがよく分かりませんが今回完全解除となりました。
環境への影響は無いので気にすることはありませんが、ネタデッキを作りたい人にとっては嬉しい改訂でしたね。
最後に
今回の改訂で思ったのは、制限が緩和されることがあるんだなという事です。
現在制限になっているカード、準制限になっているカードは絶対に使わないカードを除いて分解せずに残しておいた方が良いかなと思いました。
そして今回の改訂で一番重要だと思われるのが<抹殺の指名者>の制限です。
今後は<ニビル>と<無限泡影>のケアが厳しくなった以上、煽りを受けるデッキは非常に多いと思います。
それでも次回以降のDCでハリラドン展開が主流になった場合、間違いなく<ニビル>の株は爆上がりするので2枚目以降が当たっても分解せずに残しておいた方が良いでしょう。
そして勇者は<抹殺の指名者>に代わるメタ対策札として最重要カードとなったので、「ワンダリング・トラベラーズ」が発売している間に必ず入手しておいた方が良いでしょう。