【FX】政策金利どころじゃない!新型コロナウイルスでパンデミックは必至!?クラッシュも視野に入れるべき? | 【週次報告2020年1月26日】

新型コロナウイルス、最初聞いた時は他人事でしたが、今は危機感を募らせています。

 

感染力、死亡率は低いようですが、潜伏期間を考えると今後は人から人への感染も報告されていくのではないでしょうか。

 

皆さん、外に出る時は必ずマスクをしていきましょう。

 

 

※通貨の動きを表現する際、「下落」は「円高」を指します。
※当ウェブサイトは相場予想やその他情報を掲載しておりますが、その正確性については一切保証せず、またこちらの情報を用いたことによる、いかなる損害に対しても補償の責を負いません。必ずご自身の判断でお取引いただくようお願い申し上げます。

  

 

月曜日:1月20日

通貨 内容

USD

NY市場休場(キング牧師誕生日)

-

国際通貨基金(IMF)

「2020年の世界経済成長見通しを10月の3.4%から3.3%へ引き下げ」

「2021年の世界経済成長見通しを10月の3.6%から3.4%へ引き下げ」

「2020年の中国経済成長見通しを10月の5.8%から6.0%へ引き上げ」(22:02)

→下方修正に対して反応は薄かったものの、成長見通しが見直されたことは頭の片隅に入れておいた方が良いでしょう。世界景気が改善されていないと考えるなら指標への過度な期待は禁物ということでしょう。また、中国の上方修正は「米中第1段階の合意」を受けたものであり、景気低迷が緩和されると判断された。

EUR

マクロン仏大統領

「関税のエスカレーションを回避するため良好な合意に向けて協力する」(03:56)

 

米仏首脳は関税を巡り年末まで休戦することで合意した」と一部通信社が報じた。(04:04)

→ルメール仏財務相が「両大統領は年末まで、関税について停戦に合意した」と発表した。(21日17:17)

火曜日:1月21日

通貨 内容

CNY

新型コロナウイルス懸念により香港・上海株が下落、ダウ先物と日経平均株価も連れ安になったことで、円買いに動いた。(10:38)

JPY

日銀は当座預金のうち政策金利残高に対する0.1%のマイナス金利を維持すると決定。(12:02)

→反応なし。以前から日銀に対する市場の反応は薄く、今後も世界景気が大幅に後退、円買いが進まない限り(100円割れ)意識されることはないと思います。

USD

「米疾病対策センターは中国発の新型コロナウイルスによる肺炎の症例がワシントン州で報告された」とCNNが発表した。(04:12)

→ドル円はリスクオフの円買いが進んだ。

水曜日:1月22日

通貨 内容

CNY

中国国家衛星健康委員会

「武漢市は生きた動物の取引を禁止」

「新型コロナウイルスの感染例は13の省・都市で440件、死者9人

「中国は武漢での症例封じ込めに向けて取り組む」

「発熱した人々への厳格なモニタリングを実施する」(11:17)

HKD

香港で初めて新型コロナウイルスに感染した報告があった、と一部通信社が報じた。(18:19)

USD

EUR

GBP

ムニューシン米財務長官

「中国との第2段階合意は選挙前でも選挙後でも可能」

第2段階合意は締め切りは決まっていない

「米国は今後30日間、第1段階の合意の実施に焦点を当てる」(18:41)

 

ルメール仏財務相

「誰も欧米間の貿易戦争を望んでいない」

「デジタル課税の延期は公平な妥協」(19:10)

 

トランプ米大統領

ドルはとても強すぎる

「ボーイングには落胆している」

米国の金利は低くあるべきだ

「新型コロナウイルスの感染拡大を抑える方法がある」(19:12)

 

ジャビット英財務相

「英国は4月からデジタル関税を導入する計画がある」

「低金利はインフラに投資するシグナル」(19:17)

USD

EUR

トランプ米大統領

欧州との交渉は中国よりも厳しい

「(自動車の関税について)導入の日っていは頭にある、かなり早い時期だ」

「EUとの合意は選挙前に成立すると考えている」(21:15)

 

ルメール仏財務相

「仏米は世界的なデジタル課税の枠組みで合意」(00:26)

木曜日:1月23日

通貨 内容

CNY

「新型コロナウイルスによる肺炎の発症者が571人になった」と中国当局が発表。(10:18)

→感染拡大を懸念し、株・為替ともに下落。

EUR

ECBは政策金利を0.00%に据え置くことを決定。(予想通り)

また、中銀預金金利を-0.50%、限界貸出金利を0.25%と現行の値で据え置くことを決定。

 

ECB声明

「インフレが目標に近づくまで政策金利を現行か更に低い水準にする」

「最初の利下げを開始する直前まで債券買入れを継続」

「政策の戦略的検証を開始する」

 

ラガルドECB総裁

「基調インフレに緩やかな上昇の兆しがある」

「必要ならあらゆる手段を講じる用意」

非常に緩和的な政策が長期に渡り必要

「成長見通しのリスクは依然として下向き」

「成長見通しのリスクは以前ほど深刻ではない」

「目先の成長率はここ数四半期と同様の水準」

「インフレ期待の指標は安定している」

「広範な戦略検証を開始する」

インフレ回復せず政策を再検討する

→市場としては成長見通しのリスクを下向きとして捉え、ユーロ売りに繋がった。

-

WHOは新型コロナウイルスによるとみられる肺炎の患者が中国を中心に増えていることについて、「緊急事態」宣言をしなかった。(03:36)

→委員会は必要に応じて10日以内に再び会合を開く用意があると表明している。

金曜日:1月24日

通貨 内容

EUR

オランダ中銀総裁

「政策の再検証はインフレに対する認識の差を埋める機会」

「ECBは国民とのコミュニケーションを過小評価している」

厳密に言えば、事実上の金利下限に達していない」(17:49)

→「金利下限に達していない」とは、裏を返せば「まだ金利を下げることが出来る」ということを示唆している。

 

スポンサーリンク

 

 

仲値・最高値・最安値

  1/20 1/21 1/22 1/23 1/24
最高値 110.218 110.223 110.094 109.876 109.654
仲値 110.19 110.24 109.91 109.72 109.59
最安値 110.094 109.762 109.832 109.267 109.174

 

ドル円 仲値 最高値 最安値 2020年1月20日から1月24日

 

<仲値を中心とした乖離率>

  1/20 1/21 1/22 1/23 1/24
最高値- 22.6% -3.7% 70.2% 25.6% 13.3%
-最安値 77.4% 103.7% 29.8% 74.4% 86.7%

 

<最高値・最安値の時刻>

  1/20 1/21 1/22 1/23 1/24
最高値 9時~10時 9時~10時 11時~12時 7時~8時 7時~8時
最安値 7時~8時 4時~5時 0時~1時 1時~2時 4時~5時

今週の動き

ダボス会議後の要人発言が今週の動きを左右するかと思いきや、突如として「新型コロナウイルス」が相場の中心となりました。ただリスクオフに傾いているとはいえ、まだ値幅は1円程度であり利食いによるポジション調整と見ることもできます。

スポンサーリンク

 

 

1/27~1/31の予想

予想値幅:108.50円~110.00円

ポジティブ要素

利食いによるポジション調整と見るならば、来週は買い戻しの動きが出る可能性もあり。他には米国や英国の政策金利発表もあり、特に注目すべきは英国。こちらは利下げの可能性が十分にありますが、据え置きの場合はポンドの買い戻しにつられ円売りとなるシナリオも捨てられません。

ネガティブ要素

新型コロナウイルスの感染拡大がカギを握っているでしょう。感染者のほとんどは武漢在住の人であり、人から人への感染は低いと言われています。しかし移らないわけではなく潜伏期間等を考慮すると、来週あたりから感染者が増加してもおかしくはないため、ニュースと為替を照らし合わせて見ていく必要がありそうです。最悪のシナリオとしては死者が大幅に増え、WHOが「緊急事態」宣言をした場合で、この場合大幅に下落すると思います。(ただ、こればっかりは見守るしかない…)

 

取引:109.60S~。Lは視野に入れず。