【FX】年も明けて日本株式も動き始めましたが為替は如何に! | 【週次報告2020年1月12日】

あけましておめでとうございます。今年も「1週間の振り返り」にご利用いただけるよう努めて参りますので、是非ご活用いただければと思います。

 

それでは今年もよろしくお願い申し上げます。

 

※通貨の動きを表現する際、「下落」は「円高」を指します。
※当ウェブサイトは相場予想やその他情報を掲載しておりますが、その正確性については一切保証せず、またこちらの情報を用いたことによる、いかなる損害に対しても補償の責を負いません。必ずご自身の判断でお取引いただくようお願い申し上げます。

  

 

月曜日:1月6日

《窓開け:なし》

通貨 内容

USD

トランプ大統領

イランが報復すれば、イランに対し大規模な報復に出る」(09:25)

火曜日:1月7日

通貨 内容

IRN

ザリフ・イラン外相

「米国のソレマイニ司令官への攻撃で世界と米国はより安全ではなくなった」(15:01)

IRN

イランは米国に13の報復シナリオを検討している」と一部通信社が報じた。(16:35)

GBP

英首相報道官

「英国と独、仏はイランに関してブリュッセルで外務相会談を行う」

3月11日に議会で予算を公表する」(21:41)

IRN

イラクの米軍基地がイランの攻撃を受けている」と一部通信社が報じた。(06:53)

→早朝の報道は後に否定されている。

水曜日:1月8日

通貨 内容

IRN

USD

イラン国営テレビ

「イランは米軍が駐留しているイラク基地に攻撃を開始した」(08:27)

 ↓

米国防総省

「ミサイルがイランから発射されたことは明らか」(09:12)

 ↓

イランの米国メディア

「イランは米国の報復が無い場合は、攻撃を停止する」(10:47)

 ↓

イランが国連安保理に「戦争は求めていない」という書簡を送っていることが判明。(11:08)

 ↓

ザリフ・イラン外相

「イランの比例した措置は終了、戦争は求めていない」(11:41)

 ↓

トランプ大統領

「イランからイラクにある2つの基地にミサイルが発射された」

「明日の朝に声明を発表する」(11:51)

 ↓

イラン政府筋

「(米軍基地への)攻撃は反撃シナリオで最も弱いもの」

「ミサイル攻撃よりも強い行動も可能」(13:39)

 ↓

イラン国営テレビ

80人のアメリカ人テロリストがミサイル攻撃で殺された

「米軍のヘリコプターや軍事装備に、非常に大きな損傷を与えた」(14:37)

 ↓

ザリフ・イラン外相

「米軍基地への攻撃は自己防衛だった」

「我々は攻撃後に米国側にメッセージを送った」(17:18)

 ↓

イラン国防軍需相

「トランプ大統領は米政権をテロ政権に変えた」

「イランの行動は今後米国がどう行動するかに比例する」(18:40)

 ↓

トランプ大統領

「イランは攻撃後、行動を抑制しているようだ」

イランの攻撃で米国人に死傷者はなかった

「イランが前進し繁栄できるようなディールが必要」

「イランに経済制裁を課す」

「我々はミサイルを所有しているが、使用しない」

「米国はそれを求める全ての人との平和を受け入れる用意がある」(01:32~01:41)

→一連のやり取りを見るに、米国のソレイマニ司令官の殺害に対してイランは報復行動を取らなければ国内に示しが付かなかったとみえますね。米軍基地に攻撃はしたものの、一部噂では、攻撃する前に米国へは知らせており、人的被害が出ないようにしていたみたいです。「80人を殺した」という報道も国内の怒りを収めるための消火剤であり、被害を受けた米国サイドが死傷者はいなかったと言っているのですから、イランの報道が嘘だということになりますね。いずれにしても、直近のリスクオフは避けられたのではないでしょうか。個人的には、経済制裁に対してイランが耐えかねて行動を起こす可能性を念頭に入れておく程度で大丈夫だと思っています。

IRN

「バグダッド・グリーンゾーンに数発のロケット」と一部通信社が報じた。(05:55)

木曜日:1月9日

通貨 内容

CNY

中国国営メディア

「米中協議の中国側代表を務める劉鶴中国副首相が今月13-15日にワシントンを訪問し、第1段階の合意書に署名する」(16:45)

→これまで中国側から署名に関する発言が無かっただけに、これで第1段階の合意はほぼ確実なものになったのではないでしょうか。(日程は調整する可能性あり)

GBP

バルニエ英EU離脱・欧州委員会首席交渉官

「英国と新たな関係を構築するための時間づくりは非常に困難」

「合意に至らなかった場合、EUよりも英国の方が有害」(17:54)

 

スラック英首相報道官

「英国は2月1日にEUとの協議を開始する」

「ブレグジット法案の成立は重要で前向きな一歩となるだろう」(21:19)

USD

ペンス副大統領

米国はイランに対して最大限の圧力を掛け続ける

「イランがミサイル攻撃によって米国人殺害を狙ったことを確信している」(21:53)

USD

トランプ大統領

中国との第2段階貿易合意は選挙後まで待つ可能性

「中国との第2段階貿易交渉は直ちに開始」(01:49)

→第1段階合意では表面的なことしか解決していないため、第2段階では深堀りした内容となり一筋縄ではいかないでしょう。トランプ大統領としても大統領選までに合意したい気持ちはあると思いますが、発言から見るに、中国側に焦りを見せてしまうと逆手に取られるので余裕があることをアピールしているようにも思えます。流石にもう関税合戦とはならないと思いますが、いずれにしても第2段階の交渉が始まれば発言一つで軽く20,30pipsくらい動くことは視野に入れておいた方が良いでしょう。

GBP

英下院はEU離脱関連法案を採決し、賛成多数で可決した。(02:32)

金曜日:1月10日

通貨 内容

USD

ムニューシン米財務長官

「イラン政権、米軍基地攻撃に関わった高官に制裁を科す」

「イランの製造業、繊維、鉱業などにも制裁」(00:55)

USD

ペロシ米下院議長

「下院は来週、大統領の弾劾決議案を上院に送付」(02:16)

 

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仲値・最高値・最安値

  1/6 1/7 1/8 1/9 1/10
最高値 108.507 108.631 109.244 109.581 109.690
仲値 108.11 108.44 107.83 109.24 109.57
最安値 107.772 108.263 107.653 109.014 109.438

 

ドル円 仲値 最高値 最安値 2020年1月6日から1月10日

 

<仲値を中心とした乖離率>

  1/6 1/7 1/8 1/9 1/10
最高値- 54.0% 51.9% 88.9% 60.1% 47.6%
-最安値 46.0% 48.1% 11.1% 39.9% 52.4%

 

<最高値・最安値の時刻>

  1/6 1/7 1/8 1/9 1/10
最高値 4時~5時 0時~1時 4時~5時 0時~1時 22時~23時
最安値 8時~9時 16時~17時 9時~10時 8時~9時 2時~3時

今週の動き

週前半はイランの報復措置で話題は持ちきりでしたね。ただ、一連の出来事もほぼ茶番劇と化して収束し、ドル円は一気にリスクオンに傾いていきました。金曜日は109.70の壁にトライするも上抜けに失敗し、それでも下値が固く狭いレンジ幅となりました。

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1/13~1/17の予想

予想値幅:108.50円~110.70円

ポジティブ要素

米中の第1段階合意が実際に行われれば、市場も一安心といったところで下値も安定してくるのではないでしょうか。

ネガティブ要素

イランが更に報復措置を取るとは考えづらいですが、もし追加で攻撃を行うようなことがあれば今回のような107.70止まりとはいかないでしょう。

 

取引:~109.30L。109.80S~。あとは状況に応じて。