【FX】上下上下上下。レンジ協会が本気を出してきた | 【週次報告2019年11月24日】

どの通貨を見ても狭いレンジの中で上下を繰り返しており、人によっては取りやすい相場だったのではないでしょうか。

 

僕は先週のポジション処理でそれどころではなかったのですが、それでも何とか利益を上げることが出来ました。

 

それでは今週も一週間の出来事を振り返っていきます。

 

※通貨の動きを表現する際、「下落」は「円高」を指します。
※内容は時系列毎に記載しています。
※当ウェブサイトは相場予想やその他情報を掲載しておりますが、その正確性については一切保証せず、またこちらの情報を用いたことによる、いかなる損害に対しても補償の責を負いません。必ずご自身の判断でお取引いただくようお願い申し上げます。

  

 

月曜日:11月18日

《窓開け:なし》 

人民元:1ドル=7.0037元

 

通貨 内容

USD

16日の閣僚級電話会談で中国商務省は「第一段階の合意に向けて、建設的な議論をした」と表明した。

HKD

17日に香港理工大学でデモ隊と警官の衝突が激化し、校内は一時騒然となった。また、警察は今後命にかかわるような武器を用いて攻撃があった場合、実弾を使用する可能性も示している。

→ドル円の上値を抑える要因となった。

CNY

中国側は米国との貿易合意に悲観的」とCNBCが中国政府筋の話としてツイートした。(22:30)

USD

FRBは「パウエルFRB議長が本日、トランプ大統領とムニューシン米財務長官とホワイトハウスで会談した」と明らかにした。

→トランプ大統領がツイッターに「金利政策、マイナス金利、低インフレ、ドル高とその製造業への影響、中国やEUとの貿易について話し合った」と投稿。(01:01)

火曜日:11月19日

人民元:1ドル=7.0030元

 

通貨 内容

AUD

RBA議事要旨

「必要なら更なる緩和を行う用意がある」

11月会合で利下げも検討

「豪ドルは直近のレンジ下限にある」

→一時73.597まで下げたが下値は堅かった。

USD

米メディアが「米政府は2018年に課された2500億ドルの関税の一部撤廃を検討」と報じた。(02:01)

→一時的に円売りで反応したものの、すぐに失速。

USD

トランプ大統領

「中国は取引に応じるしかなくなる」

中国と合意なければ関税をさらに引き上げる」(02:08)

水曜日:11月20日

人民元:1ドル=7.0118元

 

通貨 内容
USD

米上院が香港人権法案を可決した。(08:09)

 

中国外務省

米上院による香港人権法案可決に反対

「米国は香港や中国の件に介入すべきではない」

USD

ロス米商務長官

中国と合意できるとの期待はある。中国との協議は依然として進行中」(09:22)

→株価の下げ幅縮小とともに買い戻しが入った。

USD

エスパー米国務長官

アジア沿岸諸国に対する中国のいじめに反対

中国の行為は国権を侵害している」(16:41)

USD

米中の第1段階の通商合意は来年にずれ込む可能性がある」と一部通信社が報じた。(03:01)

→108.70から108.44まで下落。

 

ホワイトハウス副報道官

米中交渉は継続しており、第1段階の合意文書について進展が見られる」との見解を明らかにした。(03:55)

USD

FOMC議事要旨

大半のメンバーは10月利下げ後、金利は適切と判断

多くのメンバーは下振れリスクが高まったと認識

「数人のメンバーは金利を安定的に維持する事を支持。見通しは良好であり、インフレ率は上昇すると予想」

→反応薄。

木曜日:11月21日

人民元:1ドル=7.0217元

 

通貨 内容
USD

米下院は香港人権法案を可決した。(07:14)

トランプ大統領は香港人権法案に署名する見通しだと一部報道が伝えた。(07:32)

→108.40ほどまで下落。

CNY

劉鶴中国副首相が「第1段階の合意に慎重ながらも楽観的」と述べた。(11:25)

→朝方売られていたため、買い戻しの動きにつながった。

CNY

中国商務省報道官

米中は今後も緊密なコミュニケーションを継続する」(16:08)

CNY

王毅中国外相

「中国は香港の繁栄と安定を破壊することを誰にも許さない」

「香港人権法案可決に断固反対」(17:08)

米国の行動は2国間関係に深刻な損害を与える

「米国は何度も中国の内政を干渉してきた」(17:27)

→中国の厳しい姿勢にリスク回避の売りにつながった。

CNY

中国の劉鶴中国副首相が先週にライトハイザーUSTR代表とムニューシン米財務長官に中国への招待状を送付した、とダウジョーンズ紙が伝えた。(19:12)

USD

米政府は米中貿易協議を巡り合意が無い場合でも12月15日に予定されている関税導入を延期する」と一部通信社が報じた。(22:11)

→ドル円強含み108.70まで上昇したが、上値も重かった。

金曜日:11月22日

人民元:1ドル=7.0306元

 

通貨 内容
EUR

仏サービス部門PMI(速報値):52.9(予想53.0)

仏製造業PMI(速報値):51.6(予想50.9)

独サービス部門PMI(速報値):51.3(予想52.0)

独製造業PMI(速報値):43.8(予想42.9)

ユーロ圏サービス部門PMI(速報値):51.5(予想52.5)

ユーロ圏製造業PMI(速報値):46.6(予想46.4)

EUR

ラガルドECB総裁

経済が回復している間は緩和的な政策スタンスが主な原動力となる」 

「我々の金融政策に対する副作用を引き続き注視する」

「世界経済の主な2つの課題は世界貿易の変化と先進国の成長」(17:38)

 

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仲値・最高値・最安値

  11/18 11/19 11/20 11/21 11/22
最高値 109.073円 108.837円 108.739円 108.698円 108.732円
仲値 108.82円 108.55円 108.61円 108.42円 108.69円
最安値 108.513円 108.453円 108.349円 108.280円 108.479円

 

2019年11月18日から11月22日のドル円の最高値・仲値・最安値

 

<仲値を中心とした乖離率>

  11/18 11/19 11/20 11/21 11/22
最高値-仲値 45.2% 74.7% 33.1% 66.5% 16.6%
仲値-最安値 54.8% 25.3% 66.9% 33.5% 83.4%

 

<最高値・最安値の時刻>

  11/18 11/19 11/20 11/21 11/22
最高値 19時~20時 19時~20時 2時~3時 22時~23時 0時~1時
最安値 1時~2時 1時~2時 18時~19時 10時~11時 20時~21時

今週の動き

今週は発言一つ一つで一喜一憂する相場であり、108.40~108.70ほどの狭いレンジで動いていました。どの発言も消費期限は短く、どちらかにブレイクするまでは気にするほどではないかなといった印象でした。

ユーロドルも大方1.10600~1.10800の狭いレンジで推移しており、手法に合致している方にとっては取り放題という相場だったのではないでしょうか。1.10500と1.11000のブレイクポイントに気を付けながら見ていましたが、今回は下に軍配が揚がりました。

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11/25~11/29の予想

予想値幅:108.25円~109.00円

ポジティブ要素

トランプ大統領が香港人権法案に署名をしない、というような記事を読みましたが、もし署名をしないのであればリスク選好で円安に傾くのではないでしょうか。また28,29日は米国が感謝祭ということで大きな出来事が無ければ下振れリスクも少ないと思います。

ネガティブ要素

先週同様、香港デモで中国が武力行使に出た場合、米中の関係が悪化する可能性があります。今のところトランプ大統領は香港人権法案に署名するとは言っていませんが、状況によっては署名する可能性は十分にあります。

 

取引:~108.60L / 108.70S~、あとは状況に応じて