今週は何事もなく週末を迎えるかと思いきや、大どんでん返しがありましたね。
中国の報復関税には「やっぱりか~」と思いましたが、トランプさんの反応には「え!!!」といった感じでした。
さて、それでは今週も日別に出来事をまとめていきます。
※内容は時系列毎に記載しています。
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月曜日:8月19日
《窓開け:無し》
人民元:1ドル=7.0365元
通貨 | 内容 |
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BGP |
英首相報道官 「プレグジットの準備に関する情報は数週間以内に発表する」 →最初はこの発言を気にしていませんでしたが、意外と重要な事かと思いピックアップしました。プレグジットの情報では度々値動きがあるので要人の発言には注意しておく必要がありますね。 |
USD |
米商務省 「ファーウェイに対する調達禁止猶予を90日間延長する」 「ファーウェイ関連会社の46社を米製品輸出禁止対象企業一覧に追加」 →中国に少しずつ油を注いで火を消さないようにしているのでしょうか。アメリカは、中国にアクションを起こさせて報復の大義名分を作りたいようにも思えるのは僕だけでしょうか? |
火曜日:8月20日
人民元:1ドル=7.0454元
通貨 | 内容 |
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AUD |
RBA議事要旨 「必要であれば追加緩和も検討する」 →今はまだ中立の立場ではあるものの、オーストラリアは年内の利下げを示唆しているので政策金利発表時には注意が必要ですね。 |
EUR |
コンテ伊首相が辞任を表明 |
ARS |
格付け会社フィッチ 「アルゼンチンのデフォルトの可能性はあるが、高くはない」 →デフォルトの可能性は高くないものの、0ではないため警戒しておく必要がありそうですね。〇〇ショックが起きる時は、想定外の出来事が発端となり全ての通過に波及するので、新興国通貨のクラッシュからドル円も急落することは十分にあり得ると思いますね。 |
水曜日:8月21日
人民元:1ドル=7.0433元
通貨 | 内容 |
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USD |
トランプ大統領 「アメリカは中国とおそらく合意するだろう」 →「噂で買って事実で売れ」という格言がありますが、まさにその通りにドルが買われました。みんな何考えてるんだろうと思いますが、それでも市場についていかなきゃいけないから大変ですね。 |
BGP |
8/27に「合意なき離脱」を阻止するための討論が英労働党以外の党首や議員で行われる予定。 |
木曜日:8月22日
人民元:1ドル=7.0490元
通貨 | 内容 |
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IDR | インドネシア中銀が、政策金利である7日物リバースレポ金利を5.75%から5.50%に引き下げることを決定。 |
KRW |
韓国が日本との軍事情報協定(GSOMIA)の破棄を決定。 |
金曜日:8月23日
人民元:1ドル=7.0572元
通貨 | 内容 |
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CNY |
中国商務部 中国企業に不当に損害を与えた外国企業を列挙する「信頼できない実態リスト制度」を近く発表するとした。 →8/19にアメリカが発表したエンティティー・リストが余程気に入らなかったのでしょうね。もしかしたら来週にも発表が行われてトランプさんがまた激怒するかもしれないですね。 |
CNY |
中国 「750億ドル相当の米国からの輸入品に5-10%の追加関税を課す」 「追加関税は9月1日と12月15日に発動」 「9月1日には米産原油にも賦課」 「12月15日には、米自動車や自動車部品への25%課税を再開」 |
USD |
パウエルFRB議長 「経済は望ましい状況だが、リスクが迫っている」 「景気拡大を維持するために、適切に行動する」 |
USD |
トランプ大統領 「中国の新たな関税に本日午後対応する」 「中国には何年もの間に何兆ドルもバカみたいに搾取されている」 「我々は中国は要らない」 「10月1日から、中国からの2500億ドルの製品に掛かっている関税を25%から30%に引き上げる」 「9月1日から発動する予定の、中国からの3000億ドルの製品に対して関税を10%から15%に引き上げる」 →トランプさん遂に激怒しましたね。「中国は要らない」って、言い過ぎだと思いますけど、レアアース供給してもらえなくなったらヤバいでしょう。今までは交渉の一環として中国を脅してきましたけど、今回のアメリカの対応はやり過ぎなんじゃないですかね。平和的解決はもう絶望的なのかなと思い始めています。 |
仲値・最高値・最安値
8/19 | 8/20 | 8/21 | 8/22 | 8/23 | |
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最高値 | 106.699円 | 106.693円 | 106.648円 | 106.655円 | 106.736円 |
仲値 | 106.41円 | 106.65円 | 106.36円 | 106.62円 | 106.66円 |
最安値 | 106.248円 | 106.164円 | 106.235円 | 106.253円 | 105.257円 |
<仲値を中心とした乖離率>
8/19 | 8/20 | 8/21 | 8/22 | 8/23 | |
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最高値-仲値 | 64.1% | 8.1% | 69.7% | 8.7% | 5.1% |
仲値-最安値 | 35.9% | 91.9% | 30.3% | 91.3% | 94.9% |
<最高値・最安値の時刻>
8/19 | 8/20 | 8/21 | 8/22 | 8/23 | |
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最高値 | 20時~21時 | 9時~10時 | 4時~5時 | 9時~10時 | 20時~21時 |
最安値 | 11時~12時 | 22時~23時 | 6時~7時 | 18時~19時 | 3時~4時 |
今週の所感
米中問題がもう収束しそうにないですね。そして気になったのが、トランプさんが対抗措置を発表したのがNY市場が閉まってからという点ですね。これは意図的だったのではないかと思います。かねてよりドル安を望んでいたトランプさんですから、週明けにクラッシュでも起きるように発表時間を調整したのではないかと疑っています。今週は落ち着いて終わるかと思っていましたが、思わぬ出来事に5時50分まで起きる羽目になり週末は寝不足でした…。
8/26~8/30の値幅予想
予想値幅:103.50円~106.00円
週明けは窓開けが心配ですね。関税引き上げという事実とコンセンサスのギャップがどの程度なのかが分かりません。ただ個人的にはリスクオフになると思っているので、窓開け急落からのクラッシュもあるのかなと警戒しています。
週末に日米貿易協定が問題なく終了して一旦は買い戻しの可能性があるかもしれませんが、やはり来週は米中の問題にフォーカスされるのではないでしょうか。そして、中国版エンティティー・リストが発表されれば円高が進むのではないかと思っています。
取引:強い売り目線